一杯のコーヒーと いっぱいの考え事 二杯のコーヒーと いっぱいの戯れ言 さて、…
ある朝、 朝日が昇ったことを 朝日はこうして知ったのでした
大きな橋の上 列車の窓はさっきから 同じ景色を映している 雪の砂時計は 静かに静かに時を刻む
ゆくもの そこにとどまるもの すがたを変えるもの すべてを照らして、手を振って
冬の日差しってふしぎです 朝は、夕方みたいに眠たい光 昼は、朝みたいに爽快な光 夕方は、ほら、何かが始まりそうで。
あっ、 一番星。 二番星、三番星、四番星…
冬のあなたは特に歓迎いたします。 ようこそ。
濃厚で濃密で、だけど儚くて ほんとは夢なのかも、映画なのかも あるいは本で読んだだけだったかもしれない 現実にすごした時間 灰色の風の強い夕方 歩けども歩けども一面は畑で 辿り着いた時にはやさしい西日が射込んでいて ……
いしころを蹴る みぞに落ちたら、即終了 黒猫が横切る前に進路変え 地平線なぞるユーフォーを見失っても 立ち止まっても いしころを蹴る、うちに着くまで
まもれないから約束をするというのなら まもるべきことは約束しないでいよう ひとえに、互いを信じて
ガーベラほどの立派なタンポポを摘み、遠くの街まで。 連れに戻るはずだったのに、帰りのバスはそこへは着かないバスでした 次の日、咲いていた場所を通るとほかのはぜんぶ萎れていて あれはどうなったのかなとずっと気になっているのでした
夜、何をしても寝付けずにいる 真っ暗なはずの部屋は、もはや柱の木目さえ認識できるほどに明るく カーテンの上部から差し込む光の点々を眺めてはただ焦るだけの時間が流れる それでも、バイクが停まり郵便受けに朝刊の落ちる音がすると 偽物の月明かりはた…
"オ・ボン" フランス語はわからないけどフランス語みたい よい夏を。
How long will it take to come "the good old days"?
日々色づく、あたらしい朝
浜辺を飾る廃棄物のリボン 波打ち際を漂う林檎が一つ 少女は袖口から"あんぱん”を嗜む 10年前に比べると、とても綺麗になっていた6月の海 いまあるのは地元のヤンキイと、夏を早まった若者くらいのものです 雨が降り出すまでの音をまったく憶えていない
花壇には花を植えなさい、なんて誰が言ったの と、花壇は言った
生みだすこと。生きるということ。