+ はじめてのルール +
いしころを蹴る
みぞに落ちたら、即終了
黒猫が横切る前に進路変え
地平線なぞるユーフォーを見失っても
立ち止まっても
いしころを蹴る、うちに着くまで
+ 約束 +
まもれないから約束をするというのなら
まもるべきことは約束しないでいよう
ひとえに、互いを信じて
+ 春、バス停に置去りにした巨大なタンポポ +
ガーベラほどの立派なタンポポを摘み、遠くの街まで。
連れに戻るはずだったのに、帰りのバスはそこへは着かないバスでした
次の日、咲いていた場所を通るとほかのはぜんぶ萎れていて
あれはどうなったのかなとずっと気になっているのでした